KINGSMAN TOKYO様

理髪店の常識を打ち破る急成長の軌跡:KINGSMAN TOKYO 吉田代表インタビュー

この度は、地域No.1のバーバーショップとして知られ、短期間での多店舗展開を成功させているKINGSMAN TOKYO(キングスマントウキョウ)グループの創業社長、吉田 奈津樹様にインタビューをさせていただきました。

今回は、その急成長を支える徹底した経営戦略と、データドリブン※な顧客管理を実現するA'staff Cloudの活用、そして吉田様が目指す業界の未来についてお伺いします。

データドリブン(Data-Driven)

経験や勘に頼るのではなく、集計された客観的なデータや数値を根拠として、意思決定や戦略立案を行う手法。

分析の深度不足

従来システムでは集計は可能でも、経営者が求める細かな分析可視化ができず、「痒いところに手が届かない」状態。データに基づく意思決定に不安があった。

顧客データの分断

多店舗展開に伴い、全店舗共通の顧客情報(電子カルテ)や過去の施術履歴を共有できず、質の高い接客とリピート対策に限界があった。

インフラリスク

自社で顧客管理システムを開発・運用も検討したが、高コストとなることやシステムトラブル発生時の営業停止リスクを回避する必要があった。

高精度な分析の武器化

経営者が最も活用するWEB本社システムの「13ヶ月連続集計表」をはじめとする高精度な分析機能を活用。売上予測や新規顧客獲得の状況などを詳細に把握し、データに基づいた迅速な意思決定が可能となった。

「なんとなく失客」の防止

クラウド上の電子カルテにより、全店舗で顧客の過去のカルテ履歴を共有。担当者や来店店舗が異なっても「担当から話を聞いています」といった会話が可能になり、顧客に「自分のことを理解してくれている」と感じさせる強烈なファン化を設計できるようになった。

効率的な販促活動

LINE公式アカウントと連携。来店履歴などに基づいたセグメント配信が可能となり、ターゲットを絞った効果的な販促を実現。ただし、セグメント配信の速度や操作性の改善を期待している。

KINGSMAN TOKYOの歩みとバリュー

KINGSMAN TOKYOは、2016年5月に、縁もゆかりもない多摩センター駅近くで個人事業主のオーナースタイリストとして営業を開始して以来、「イケてる集団で理容業界をジャックする」という壮大なビジョンを掲げ、急速に成長を遂げてきました。

【成長の軌跡(抜粋)】


2016年

5月

KINGSMAN TOKYO多摩センター本店 営業開始

2019年

9月

BARBER FREEDOM BARBER&CO. をグループ化

2020年

2月

クラウドファンディングを実施し、KINGSMAN TOKYO立川店オープン

2020年

5月

法人化(PARK BUILDER株式会社)

2021年

4月

KINGSMAN TOKYO多摩センター2nd店オープン

2023年

5月

KINGSMAN TOKYO国分寺店オープン

2023年

6月

KINGSMAN TOKYO府中店オープン

2024年

7月

KINGSMAN TOKYO立川北口店オープン

2024年

8月

AIだけで立ち上げた美容室、AL日野店(美容室)オープン

2025年

10月

KINGSMAN TOKYO三鷹店オープン(※現在、グループ全体で理髪店・美容室を含め計9店舗を展開されています。)

KINGSMANの行動・判断の基準となるバリュー(価値観)は、「それってホンマにイケてんの!? を人生のど真ん中に」です。
バーバーの文脈において、ありがちな企業理念は全く浸透しません。
正しいとか間違っているとか、優等生的な共通言語は極力使わず、いかにこの組織のカルチャーを体現するかを意識してきました。

この価値観に基づき、常に"ダサさ"を指摘し合い、アップデートし続けることで、お客様にとっても、働く仲間にとっても、「来れば気分がアガる、働けば人生が変わる、見れば憧れる」KINGSMANブランドを確立しています。
提供技術は、カット、フェード、シェービングから濡れパン、ヘッドスパまで、幅広い男性のニーズに応えています。

1. ターゲットを明確にするコンセプト設計と「勝ちやすきに勝つ」場所選び

― まず、KINGSMAN TOKYO様のサロンコンセプトと、どのようなお客様をターゲットにしているか教えてください。

僕らがターゲットとしているのは、美容室に居心地の悪さを感じ始めたけれど、昔ながらの床屋にはセンスの不安がある20代から30代の男性です。データ分析でもこの層が多いことが裏付けられています。この方々に向けて、高いセンスと居心地の良さを両立した空間を提供しています。

短期間で多店舗展開を進められた背景には、どのような出店戦略があるのでしょうか?

僕らの出店戦略の核にあるのは、孫子の兵法の「勝ちやすきに勝つ」という考え方です。
競合が少ない、あるいは競合はいても弱いエリアで、なおかつお客様のニーズは十分にあるが、まだ需要が満たされていない場所を狙います。地域住民を対象としたドミナント戦略を意識しています。

出店エリアのリサーチでは、最近流行している自立型AIも複数活用し、STP分析(セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング)などの徹底的な市場調査を行っています。

実は、弊社アライド・システムは三鷹に本社を構えております。この度、貴社が非常に近隣にご出店されるということで、ご挨拶も兼ねてお伺いしました。改めてにはなりますが、具体的な出店戦略の成果として、三鷹を選ばれた決め手は何だったのでしょうか?

経営面で好条件が揃っていたからです。具体的には賃料が手頃であること、美容に投資できる層が多い地域であること、競合店が少ないことです。

例えば、Google検索で「駅名+焼き鳥」のように、そのエリアで特定のサービスを検索するサーチボリュームを調べます。ニーズが大きいのに競合が少ないエリア、つまり「勝てる場所」を徹底的に探し、その一つが三鷹だったというわけです。

2. 業界の常識を覆す逆算思考と組織への理念浸透

独立のきっかけは何だったのでしょう?また、当時の理美容業界の常識は意識されましたか?

最も大きな動機は、僕の負けず嫌いな性格です。高校生ぐらいまでずっと中途半端で、優秀な親族が多い中で「見返したい」という強いエネルギーがありました。

当時、理美容師の平均独立年齢は35〜40歳と言われていました。僕はこの「業界の当たり前」を打ち破りたかったんです。「絶対無理だ」と言われるところで成功しないと、自分の中で「勝った」と思えない。勝ち負けではないですが、自分に負けた気がする。だから18歳で、平均より10年早い25歳での独立を決めました。

20代で年収1,000万円、25歳で独立という明確なゴールを立て、そこから「今何をすべきか」を逆算して実行した結果、独立を果たせました。

組織として、スタッフの方々にはどのような理念を伝えていますか?

スタッフには、創業の思いや「何のためにこれをやっているのか」という土台にあるあり方を強く共有しています。単に「休みが多い」「給料が高い」といった待遇だけに共感するスタッフは、もっと良い条件があれば動いてしまいます。しかし、この根幹にある「あり方」に共感してもらえれば、やり方が多少違っても、組織への理解度と共感が高ければ人は簡単には離脱しません。

ツールの導入一つをとっても、スタッフに「この機能が便利だ」と伝えるのではなく、「お客様に全力で感動を届けるため、接客時間を1秒でも長くしたい。そのためにこのツール(A’staff Cloud)がある」という目的から逆算して説明するようにしています。

3. 「なんとなく失客」を防ぐA'staff Cloudを活用したファン化戦略

リピーターを増やすために、現場で特に工夫されていることは何ですか?

まず徹底するのは、新規のお客様に対するヒアリングです。新規のお客様は「他店からの失客」ですから、過去に行ったお店で「嫌だった理由」を明確にヒアリングし、同じ理由で失客しないよう防ぎます。

そして、最も重要なのが「なんとなく失客」を防ぐことです。ホットペッパーの調査でも、失客理由で最も多いのは「強烈に嫌だった」ではなく「なんとなく来なくなった」ですこれを防ぐには、「強烈なファン化」が必要です。

「強烈なファン化」にA'staff Cloud はどのように役立っていますか?

クラウド上で顧客情報を一元管理しているため、全店舗のスタッフがアクセスできます。
例えば、お客様が普段と違う店舗に来店した際、スタッフはA’staff Cloudの履歴を見て「いつも〇〇店ご利用ありがとうございます。担当の〇〇さんから話聞いてます」と自然に会話を始められます。

この時、お客様は「自分がいないところでも、ポジティブなコミュニケーションがされている」と感じ、強烈なファン化が生まれます。紙のカルテでは不可能だったこの体験を、システムで可能にするのが最大の強みです。

A'staff Cloudを導入された経緯と、特に評価している機能は何ですか?

僕は、感覚ではなく客観的な数値やデータを元にしか意思決定をしたくない人間です。以前は、集計ができても「痒いところに手が届かない」ことが多く、もっと細かく分析したかった。また、既に導入している予約システムのリザービアとの互換性が良く、分析・集計が細かくできるシステムとして、A’staff Cloud以外に選択肢がありませんでした。

特に評価しているのは、WEB本社システムの「13ヶ月連続集計表」です。12か月でなく、13か月というスパンで、1年間の売上や人数、さらに前年同月との比較を1枚でできます。使う側の利便性を考えられていることが非常に優秀です。

4. 幸せな理美容師を増やすための業界改革

今後のビジョンと、理美容業界全体で実現したいことは何ですか?

店舗展開としては、直営や社内で育ったメンバーがKINGSMANのブランドやマーケティング、スケールメリットを使って独立できるのれん分けやフランチャイズを推進します。一人で挑戦するよりも早く、遠くへ行ける—この考え方のもと、物心両面で豊かなオーナーを輩出していきます。

そして、もう一つ力を入れているのが、教育を通じた業界全体への貢献です。技術指導よりも「あり方教育」に時間をかけています。なぜなら、この業界には「ある程度やったら独立が正解」という無言の圧があり、これが自己理解ができていない人を不幸にしていると感じているからです。

結局、不幸なオーナーが多い。時間もお金もないのに「これが正解だ」と言い聞かせている理美容室オーナーが多いんです。僕は経営者として「働く場所を提供するインフラ整備」を行う立場として、「自分にとって一番正解な選択肢」を選び、幸せな人生を送る理美容師を増やす手伝いをしたい。

「幸せな理美容師を一人でも増やし、不幸になってしまう人を一人でも減らす」ことが、僕の大きな展望です。

お客様情報

KINGSMAN TOKYO 多摩センター本店

所在地東京都多摩市鶴牧 1丁目5-3 1F店鋪 コーポ山王
URLhttps://kingsman.tokyo/shop/多摩センター本店/
042-400-5688

KINGSMAN TOKYO 多摩センター2nd

所在地東京都多摩市豊ヶ丘1丁目21-6 多摩住吉ビル 201
URLhttps://kingsman.tokyo/shop/多摩センター2nd/
TEL042-401-8900

KINGSMAN TOKYO 国分寺店

所在地東京都国分寺市南町3丁目13−5 東城ビル 1F
URLhttps://kingsman.tokyo/shop/国分寺店/
TEL042-401-0377

KINGSMAN TOKYO 立川店

所在地東京都立川市柴崎町2丁目4-9 セシル立川1階
URLhttps://kingsman.tokyo/shop/立川店/
TEL042-506-1223

KINGSMAN TOKYO 府中店

所在地東京都府中市府中町2-6-1 プラウド府中セントラル1階
URLhttps://kingsman.tokyo/shop/府中店/
TEL042-306-6658

KINGSMAN TOKYO 立川北口店

所在地東京都立川市高松町3丁目13-16
URLhttps://kingsman.tokyo/shop/立川北口店/
TEL042-519-3505

KINGSMAN TOKYO 三鷹店

所在地東京都三鷹市下連雀 3-12-5 ライオンズマンション三鷹サクラ1階
URLhttps://kingsman.tokyo/shop/三鷹店/
TEL0422-26-9822

編集後記:営業担当者より

今回のインタビューを通じ、吉田様の「勝ちやすきに勝つ」という徹底した戦略思考と、その根底にある「幸せな理美容師を増やす」という強烈な使命感を改めて感じました。

吉田様には、日頃からツールの機能改善に関する具体的で新しいアイデアをいただいており、美容業界のことだけでなく、システムの知識も非常に深く、私たちも多くの学びを得ています。特に、KINGSMAN TOKYO様が「なんとなく失客」を防ぐために、システムを単なるツールではなく、お客様とのポジティブな関係性を築くための「インフラ」として捉えている点に深く共感いたしました。

吉田様が語られた「ツールの導入目的は、お客様に全力で感動を届けるため、接客時間を1秒でも長くしたい」という考えは、私たちが目指すシステム提供の価値そのものです。

また、13ヶ月連続集計表をはじめとしたデータの活用を徹底し、感覚ではなく客観的な数値に基づいて意思決定をする姿勢は、まさに業界をリードする経営者だと感じています。

KINGSMAN TOKYO様が掲げる「イケてる集団」の実現と、「人は、誰でも、いつからでも、どこからでも必ずよくなれる」という信念のもと、幸せな理美容師を増やしていくという大きな展望に向けて、A'staff Cloudが現場の皆様を支える存在であり続けられるよう、日々取り組んでおります。

今後もサロン運営のさらなる発展に寄り添いながら、安心して便利にご利用いただけるサービスの向上に努めてまいります。